Advanced Financial Management (AFM) の試験概要

Advanced Financial Management (AFM)

AFM試験は3時間15分の試験時間の中で大きく2つのセクション(セクションAとセクションB)に対応する必要があります。

セクションAは大問が1つで50点、セクションBは25点の問題が2つ出題され、これら3つの問題の全てに回答する必要があります(以前は、セクションBは3つの問題から2つを選択することができましたが、現在は2つが出題され、その両方に回答する必要があります)。

セクションA
セクション A は50 点満点の 1 つのケーススタディです。

50 点の内訳は、40 点の技術点と 10 点の専門点で構成されます。
受験者は計算だけでなく、関連情報との比較、分析を行い、質問に対する結論を導く能力が求められます。財務マネージャーは、組織とその財務に影響を与える様々な問題に目を向ける必要があるため、問題もシラバスの中のA ~ E の少なくとも 2 つのセクションから様々な問題に焦点が当てられます。これらの問題は試験回によって内容は異なりますが、いずれもビジネス上の文脈から出題されることがほとんどです。また、セクション A の質問の特徴としては、受験者に特定の形式 (例えば、取締役会への報告書など) で回答を作成するよう求めらますので、こういった形式に慣れておくことが肝要です(慣れてさえいればここで10点の専門店を稼ぐことができます)。

セクションB
セクション B は 25 点の必須問題 2 つで構成されます。

セクション B のすべての質問はシナリオベースの問題であり、計算と物語形式のマークの組み合わせが含まれます。 完全に物語的な質問はありません。 25 点は、20 の技術展と 5 つのプロフェッショナルスキル点で構成されます。 セクション B の質問には、質問に適した専門スキルの組み合わせが含まれます。

シラバスのセクションの全てが試験のセクション A またはセクション B の出題対象となるため、網羅的な対応が必要です。

とは言え、過去からの傾向はやはりありますので、どのような問題がセクションA、Bのそれぞれで出題されてきたかをしっかりと見極めることが効率的な勉強につながります(例えばセクションAではM&Aや組織再編、それに伴う株式価値・株主にもたらす影響、セクションBであればリスク管理として先物やデリバティブを使って、その損益をシミュレーション・計算し、評価するなどといった問題が出やすい傾向にあると思います)。

AFM試験の概要

AFMの目的は、民間および公共の組織の財務管理に関する決定を下したり推奨したりする際に、関連する知識、スキルを適用し、財務上級幹部またはアドバイザーに期待される専門的判断を行使できるようになることです。
AFMは、財務管理の中核的な知識とスキルに基づいて開発されており、試験では受験者が「組織が直面している複雑な戦略的財務管理問題について経営陣やクライアントにアドバイスできるようなっているかどうか」がテストされます。
ACCAのAFMのシラバスでは、「多国籍企業のビジネス環境内で利害関係者の競合するニーズを満たす上での上級経営者またはアドバイザーの役割と責任」を探ることから始まります。
その後、シラバスでは「投資と資金調達の決定」を学び、そのような決定を「国内および国際的な状況で行うことの戦略的結果」に重点を置きます。 その後、受験者は「戦略的買収、合併、企業再編の計画において、さらなる助言スキルを身に付けている」ことが期待されます。
次に、広い意味で「ビジネスにおけるリスクの存在と、そのようなリスクを管理するために採用される高度な戦略」を学ぶ必要があります。

シラバスの概要

ACCAのシラバスでは、この試験によって以下の事項を行えるようになっているものとしています(つまり以下の項目について試験で出題されます)。試験に直結する個別論点という意味ではA~Eについて学習する必要があると考えます。
A 利害関係者の相反するニーズを満たす上での財務上級幹部またはアドバイザーの役割と責任を説明・評価することができ、多国籍企業の財務管理における国際金融機関の役割を認識できる。
B 国内外における潜在的な投資決定を評価し、その財務的および戦略的結果を評価することができる。
C 成長戦略としての買収と合併を評価し、計画することができる。
D 企業再編戦略を評価し、アドバイスすることができる。
E 高度な財務およびリスク管理テクニックを適用して評価することができる。
F AFM試験の要件に対処し、現在の職務経験の準備またはサポートに、さまざまな専門スキルを適用することができる。
G 雇用適性とテクノロジースキルを適用することができる。

戦略プロフェッショナル科目だけあって、その内容も高いレベルが求められていますが、ここを乗り越えてこそ真のACCAだと思いますので、ぜひハイレベルな視点をしっかりと身に着けて試験にチャレンジしてもらえればと思います。

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